信長と秀吉の茶会 その2

信長と秀吉の茶は、紹鷗、宗及や、宗久、利休の茶風を取り入れたものではあっても、一面、天下の名茶器を誇示し、その威厳を示す茶会に終始したといってよいであろう。信長は、その聡明な才と機敏な判断力で、まず全国に茶入狩を呼びかけ、みずから名物道具を増やした。茶碗は、当時、少しずつ輸入されていた高麗茶碗、ことに井戸に目をつけた。柴田勝家に与えた柴田井戸などは、その代表である。

秀吉は、その茶風のおおかたを利休から吸収し、一面で詫びを心得つつ、信長と同じく、名物取合せの豪華茶を、常時行っていた。そのよい例が、北野大茶の湯である。残念ながら、これは一日しか行われなかったが、秀吉所蔵の名器を誇示した茶席は三つもあって、そのどれもが天下にその意を示す内容だった。


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